SPEEDIAが手がける
オーストリッチオイル配合の『ハンド&ボディミルク』誕生秘話
1.働く人の健やかな生活を守りたい
なぜハンドクリームの発売に至ったのか
吉野家ホールディングスの子会社SPEEDIAは、お肌を健やかに保ちたい方に向けた新たな商品『SPEEDIA(スピーディア) ハンド&ボディミルク』を販売しています。 『牛丼の吉野家』がなぜ美容商品を手がけたのか。その答えは持続可能な未来を目指すオーストリッチ事業にあります。
研究過程で判明したオーストリッチオイルの持つ効果が“人々の肌を健やかにする”と確信
飼育から研究、商品開発、販売まで一貫してオーストリッチ事業を行うのは、吉野家ホールディングスの100%子会社であるSPEEDIAです。 吉野家は、2000年代からオーストリッチに着目し、2017年からはオーストリッチがもたらす多様な可能性について研究を続けました。 その結果、食肉としての美味しさだけではなく、健康に役立つさまざまな栄養機能成分が含まれていることや、美容の面でも新機能を発見することになりました。
リサーチしてわかった「手荒れ」の悩みに寄り添う吉野家らしい商品を
吉野家ホールディングスの子会社であるSPEEDIAを取り巻く環境には、飲食業で働く方がたくさんいます。どのような肌悩みがあるか調査するなかで、多くの声が上がったのが「手荒れ」でした。
「もっと働きたいけれど、肌が揺らぎやすく、手荒れがひどくて働けない」といった悩みを多く聞くなかで、水仕事の多い飲食店では同じように手荒れに悩む方がいると確信しました。
そこで手荒れに悩む方や肌を健やかに保ちたい方のために、オーストリッチ研究で明らかになったオイルの美容成分を配合し、高保湿でプロ仕様のハンドミルクを作りたいと考えました。
2.手荒れに悩む全ての人のQOLを上げたい
手荒れストレスの乾燥を抑えるため、「高保湿」にこだわった配合を実現
しっとり保湿が長続きするオーストリッチオイルと、オーストリッチの羽根から採取されるオーストリッチケラチンを掛け合わせ、より高保湿に仕上げました。
飲食店で働く方でも休憩中に気軽に使えるように、99%以上天然由来成分の無香料タイプに仕上げました。また、季節を問わずに手仕事をされる方々が使いやすい、サラッとした使用感にもこだわっています。
その他にも、指先の肌荒れをケアする「トウキンセンカ花エキス」、爪周りのカサつきや乾燥にアプローチする「コンフリーエキス」を配合。使い続けるほどに乾燥が気にならず、潤いが長続きするのを感じられます。
さらに、パラベン・紫外線吸収剤・シリコン・合成香料・決定色素・鉱物油・エタノールを使用しない処方で、肌の弱い方でも手に取りやすいハンドクリームに仕上げています。
「サラッとなじんでベタつかないのに乾燥や痛みから解放された」と納得の使用感
手荒れに悩む従業員は、これまでハンドクリームを塗っても効果が感じられずに、乾燥しやすい冬場や日々の炊事、水仕事で手を酷使することへのストレスを感じていました。そこで、完成した商品を従業員の休憩室に設置して試してもらいました。
▼従業員からの声
● 「匂いもなく、飲食店勤務でも使用しやすいなと感じました」(40代女性)
● 「しっとりするけど油分も残らないので、パソコンの操作前にも使用できて良かったです」(50代女性)
● 「スーッと肌になじみ、しっとり感が継続して良い」(40代女性)
こういった声がさまざまな現場から届き、商品が人々のQOL(Quality Of Life:生活の質)を高める手応えを感じています。
飲食業に限らず生活のあらゆる場面で人々の潤いをサポート
ハンド&ボディミルクは、飲食業の方々の肌悩みから開発をスタートした商品ですが、あらゆる場面でさまざまな方々に使っていただくことで、よりオーストリッチオイルの魅力が伝わると考えています。
2サイズ展開のため、小さいサイズは日々持ち歩いて気になったときに塗り直すことができます。また、大きいサイズは自宅のリビングやバスルームに置いて、炊事や掃除のあと、1日の終わりの保湿ケアなどに使用するのがおすすめです。
無香料でベタつかないため、男性にも使いやすい商品といえます。さらに、ポンプタイプなら毎回蓋を開けることなく手軽に使えるので、自分だけでなくお風呂上がりのお子さまに塗って、家族全員で使っていただくことを目指しています。
3.オーストリッチの持つさらなる可能性を探っていきたい
人肌になじみやすい特性を持つオーストリッチオイル
オーストリッチオイルにはオレイン酸やパルミチン酸が豊富に含まれています。人間の皮膚に近い性質を持つため、肌に親和性が高くスッとなじみます。
また、溶ける温度が26~28度と低いため、人肌に乗せるとすぐに溶けて浸透しやすいのが特徴です。
他の美容成分の浸透を手助けしてくれる驚くべき効果も
オイル自体の浸透力の高さもさることながら、オーストリッチオイルには特筆すべき効果があります。
一つは、肌の水分蒸散を抑えて、肌の水分量を長く保ってくれること。
もう一つは、オイルを塗ったあとに使用する脂溶性ビタミンC誘導体やタイプIコラーゲン、セラミド様物質などの美容成分の浸透(※1)効果をサポートする働きがあることです。
特に、ナイアシンアミドについては親和性が高いことがわかっています。
※1 角質層まで
オーストリッチ由来のケラチンで爪周りの健康まで整える
手荒れの悩みを分解すると、手の皮膚自体の乾燥による手荒れと、爪周りのささくれによる手荒れがあります。
爪と爪周りの皮膚をしっとりとなめらかに整えることができるのがケラチンです。
これまであまり研究が進んでいなかったこともあり、「オーストリッチの羽根から抽出したケラチンは珍しい」ともいわれています。
さらに研究が進めば、新たな成分やさらなる効果が発見される可能性も期待されています。
4.美味しい食事の提供を通して健康にも美容にも寄り添いたい
肌と心を潤すオーストリッチ事業の可能性
吉野家ホールディングスが掲げる「For The People~すべては人々のために~」という経営理念のもと、持続可能な未来に向けて健康で安心できる食事の新たな提案のためにスタートしたのがオーストリッチ事業です。 そこで発見された優秀な美容成分であるオーストリッチオイルを始め、これからもオーストリッチ由来の新成分を研究したいと考えています。
ハンド&ボディミルクを出す狙いはオーストリッチのポテンシャルを世に伝えること
オーストリッチ事業を手がけるSPEEDIAが、飼育や研究にとどまらず、商品開発や販売まで行う理由は、持続可能な未来を築くうえで、オーストリッチの可能性をより多くの人に知ってもらうことが不可欠だと考えています。
先日、オーストリッチミートを活用した「オーストリッチ丼」を期間限定・店舗限定で販売したところ、大変好評でした。
肉の味としてのポテンシャルは、食べていただければわかります。
オーストリッチのさらなる魅力を伝える手段として、美容の側面からも興味を持っていただけたら、吉野家が目指す持続可能な未来への第一歩になると考えています。
また、飲食業の方が使うことも想定して、無香料としました。
現在、吉野家の全国店舗で先行して従業員が使用しています。