まる1カ月以上もある夏休み。子どもには楽しい夏休みですが、ママは毎日の家事に加えてお昼ご飯を作る機会も増えます。手軽で簡単、時短にもなって、子どもの成長に必要な栄養もしっかり摂れるレシピがあればと思うママも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、吉野家の冷凍牛丼の具や豚丼の具を使った、栄養たっぷりで子どもにも喜んでもらえる、作り方簡単のアレンジレシピをご紹介します!

目次

夏休みの子どものお昼ごはん。悩んでいるママがたくさん?

普段子どもたちが学校に通っているときは給食があるので、お昼ご飯の心配をすることはありませんが、夏休みに入るとお昼ご飯を作る機会が多くなりますよね。

「暑いから、長い時間火を使いたくない」「料理の手間が増えてしまう」「育ち盛りの子どもの栄養をどうしよう」「手抜きをしたい」などなど、ママたちの悩みはつきないのではないでしょうか。

そんなママたちのお悩みを解決するレシピをご紹介する前に、まずは子どもの成長に必要な栄養素について学びましょう。

夏休みのお昼ご飯は子どもの栄養バランスも考えよう

子どもの成長に必要な栄養素は一つではなく栄養バランスが大切ですが、体が作られる時期に特に意識したい栄養素をご紹介します。

・タンパク質
たんぱく質は筋肉や臓器、皮膚、髪など体を作る主成分です。ホルモンや酵素、免疫細胞もたんぱく質からできています。

大人ももちろん大切ですが、育ち盛りの子どもにも欠かせません。たんぱく質は骨の成長にも重要な役割を果たしています。

・カルシウム
骨の健康に重要な成分といえばカルシウムです。成長期にカルシウムが不足すると骨や歯の成長に支障が出ると言われていますが、日本人は不足しがちなので意識して摂るようにしたいですね。

・ミネラル(亜鉛や鉄)
亜鉛や鉄も意識したいミネラルです。亜鉛は細胞分裂やタンパク質の合成などを促進する働きがあります。

新陳代謝が活発な時期に亜鉛は必要量が増加すると言われ、成長期の子どもにも大切です。鉄はヘモグロビンとして肺が摂り込んだ酸素を全身に届ける働きがあり、不足すると鉄欠乏性貧血が起こります。

成長期の子どもは血液を作るために十分な鉄が必要ですが、カルシウムとともに不足しがちな栄養素です。

栄養たっぷり、管理栄養士おすすめ簡単アレンジレシピ

栄養面ももちろん意識したいところですが、何かと忙しい昼のご飯は「簡単にできるもの」や「時短料理」がいいですよね。さらに暑い夏は「火を極力使わない」ものが嬉しいのではないでしょうか。そんなママたちのお悩みを解決するレシピをご紹介します!

『豚肉とお新香のチャーハン』定番のチャーハンはお好みの具でアレンジを

豚丼の具と卵から良質なタンパク質が摂れて、主菜と主食を兼ねたチャーハンなら忙しい昼にもぴったりです。豚丼の具の代わりに牛丼の具を使ってもおいしくタンパク質が摂れていいですね。

お好みの具でアレンジして楽しむことができますが、じゃこや桜えびを追加すればカルシウムも摂れてよいでしょう。お昼の時間が忙しいようなら、朝に作り置きして準備しておくのも◎。

『チーズがとろ~り!クロックムッシュ』乳製品はタンパク質、カルシウムが豊富

主食と主菜を兼ねていて、手軽でおいしく、そしてオシャレなクロックムッシュは牛丼やチーズ、牛乳、卵から良質なタンパク質がしっかり摂れるレシピです。

チーズと牛乳はカルシウムが豊富で、これら乳製品はカルシウムの吸収率が高いのもポイントです。牛乳の代わりに豆乳を使うのもよいでしょう。

豆乳は牛乳に比べてカルシウムは少ないですが、大豆の良質なタンパク質や鉄を摂ることができます。

『牛肉の具のトルティーヤ』スナック感覚で食べられるから子どもも大喜び

スナック感覚で食べられるトルティーヤは、みんなで手作りしながら食べるのもおすすめです。夏休みの昼だからこそ、そんなお楽しみもいいですね。

牛丼の具を使っているので牛肉に多いタンパク質や亜鉛、鉄などの栄養素も摂れます。牛焼肉丼の具でもおいしいでしょう。

チーズ入りなのでカルシウムも摂れ、野菜もおいしくたっぷり食べられるのも魅力的です。

『牛焼き肉の太巻き』海苔のビタミン、ミネラル、食物繊維を摂ろう

海苔は一度に食べる量は少ないのですが、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれている食品です。

太巻きなら簡単に作れておいしく、さらに海苔の栄養も摂れるなら嬉しいですね。牛焼き肉の具を使えば手軽にできてタンパク質などの必要な栄養素も摂れます。

良質なタンパク質をより多く摂りたい場合は、卵焼きを追加してみてはいかがでしょう。黄色の彩りもプラスされて、食欲も刺激されそうです。

パーティーなどにも喜ばれそうな1品です。

『担々風サラダうどん』のどごしがよい麺だから暑い日でも食べやすい

のど越しのよい冷たいうどんなどの麺類は暑い日にも食べやすく、一皿で豚肉と野菜も一緒に食べられるバランスのよい料理は夏休みのランチにぴったりです。

ゆで卵やちくわ、かまぼこなどを追加すればタンパク質もしっかり摂れます。お好みの野菜でアレンジが楽しめますが、緑黄色野菜と淡色野菜の両方を意識するといいです。

カルシウムの多い水菜などの野菜もおすすめです。

吉野家冷凍牛丼の具や豚丼の具を上手に取り入れて、夏休みのお昼ご飯のお悩みを解決

吉野家冷凍具材を使えば簡単でおいしく、栄養たっぷりのご飯ができます。子どもの成長に必要な栄養素も少し意識しつつ、簡単レシピを取り入れて夏休みのお昼ごはんのお悩みを解決してはいかがでしょう。

管理栄養士プロフィール

小泉 明代こいずみあきよ

女子栄養大学卒業後、管理栄養士免許取得。
医療法人での栄養指導、保健指導などや、小学校での給食管理、食育などを行った後、フリーランスとして活動を開始。
現在は主にレシピ作成、スタイリング、撮影、食や栄養に関するライティングなどを行っている。