暑い夏は海やプールなど楽しいレジャーも多くありますが、熱中症が心配になる季節でもありますね。熱中症は命に関わる危険な症状ですから、夏を楽しく安全に過ごすためにも十分に気を付ける必要があります。

熱中症予防のポイントはいくつかありますが、毎日の食事も大切です。今回は熱中症予防が期待できる栄養のポイントとお役立ちレシピをご紹介します。

目次

特に子どもは熱中症に気を付けたい!

毎年、夏の暑い時期に気を付けなければいけないのが熱中症です。特に子どもは大人に比べて、体温調節機能や汗をかく機能が未熟です。体に熱がこもり体温が上昇しやすいので注意が必要です。

また、子どもは身長が低いため、地面からくる熱の照り返しの影響も強く受けますし、子どもは外で夢中になって遊んでしまうため、気づいたら熱中症になっていた、ということもあります。

熱中症予防のために、暑い場所にいるときは子どもから目を離さない、こまめな水分と塩分の補給をする、外出するときには帽子をかぶる、適度な運動をさせて暑さに強い体を作る、などがありますが、今回は熱中症予防のために摂りいれたい食材やレシピをご紹介します。

栄養バランスのとれた食事で熱中症を防ごう

熱中症予防のためには、熱中症にかからないようにする体づくりが大切です。その基本はやはり1日3食のバランスのとれた食事です。

疲れがたまっているときや、体調が悪いときも熱中症になりやすいと言われます。暑くてもバランスのよい食事をしっかりとりましょう。そのために夏休みでも規則正しい生活を心がけて、寝不足や食生活の乱れがないようにしたいですね。

基本はバランスのとれた食事が大切ですが、特にしっかり摂りたい栄養にビタミンB1やクエン酸、カリウムなどがあります。

ビタミンB1とクエン酸は疲労回復を促しますし、カリウムはナトリウムとともに汗をかくと排出されるミネラルです。

熱中症予防には水分補給だけでなく塩分補給も重要とされますが、塩分(ナトリウム)とともにカリウムも意識して摂りたいミネラルです。

熱中症対策の食事はコレで決まり! 管理栄養士おすすめ簡単アレンジレシピ

熱中症予防には具体的にどんな料理がいいのか、手軽に作れるレシピがあればいいのにと悩んでしまいますよね。

そこで、吉野家冷凍牛丼の具や冷凍豚丼の具、豚しょうが焼の具などを使った簡単レシピとあわせて熱中症予防の栄養ポイントをご紹介します!

『ひとくちロールキャベツと夏野菜のトマト煮』美味しく手軽に水分とカリウムを摂れる

暑い夏に煮込み料理は作りたくないと思いますが、豚しょうが焼の具や電子レンジを活用するので手軽に、あっというまにできます。

豚肉を使うのでビタミンB1が摂れ、ミニトマトやズッキーニなどの夏野菜を入れれば、カリウムも摂れます。カリウムは水に溶けるので、スープごと食べれば水分とともにカリウムも無駄なく摂取することができますよ。

お好みの野菜やきのこなどを追加してもおいしく、ビタミンやミネラルがたっぷり摂れますね。

『豚肉とナスのつけ麺』暑い夏でも食べやすく水分塩分補給もしっかりと

のど越しのよい冷たい麺料理は夏も食べやすいです。旬のナスからはカリウムを、すだちからはクエン酸を摂ることができます。

つけ汁をスープ感覚でいただけば水分、塩分もチャージできますね。豚肉でビタミンB1が摂れますが、牛丼の具をあわせてもおいしそうです。

また、うどん以外にもそうめんやひやむぎ、中華麺などお好みのもので楽しむのもおすすめです。

『ナスと牛肉の焼びたし』旬の食材を摂り入れておいしく熱中症対策を

旬のものは栄養価が高くて美味しく、その時期に体に必要な栄養素が豊富と言われ、夏野菜のナスは水分、カリウムが多く含まれています。

水分は飲み物だけでなく食事からも摂ることができます。旬の野菜を摂りいれて、おいしく熱中症対策していきましょう。

お肉の旨みが染みたおいしい焼きびたしをさっぱりいただきたいときはレモンやライム、旬のすだちやかぼすなどを絞ってみてはいかがでしょう。疲労回復を促すクエン酸も摂れますよ。

『牛肉とトマトの卵炒め』疲労回復にも効果あり。手軽に作れるメインのおかず

夏野菜として知られるトマトも水分、カリウムが豊富な野菜で、汗をかく夏にぴったりです。手軽に作れるメインのおかずは暑い夏にも嬉しい一品です。

冷凍牛丼の具を使っていますが、冷凍豚丼の具を使えば豚肉に豊富なビタミンB1も摂ることができて、疲労回復にもよいでしょう。

『とろろそば』さっぱりと食べやすく、栄養はしっかりと。食欲不振のときにもおすすめ

さっぱり食べやすいとろろそばに牛丼の具をプラスした一品は、タンパク質など体に必要な栄養素も摂れます。

山芋はカリウムが豊富なほか、消化酵素も含まれ、消化をサポートしてくれるので胃腸に優しく、夏バテの際も食べやすい一品でしょう。

そば同様に食べやすいうどんで作ったり、梅干しをトッピングしてクエン酸を摂ったり、豚丼の具で作ってビタミンB1を摂れるようにしたりするアレンジもおすすめです。

熱中症予防には毎日の食事が重要

熱中症にかからないためには毎日の食事で体調管理することも大切です。吉野家冷凍牛丼の具や冷凍豚丼の具のアレンジで熱中症予防にも役立つ料理が簡単に作れます。旬の食材も取り入れて、手軽においしく夏の健康管理にお役立てくださいね!

管理栄養士プロフィール

小泉 明代こいずみあきよ

女子栄養大学卒業後、管理栄養士免許取得。
医療法人での栄養指導、保健指導などや、小学校での給食管理、食育などを行った後、フリーランスとして活動を開始。
現在は主にレシピ作成、スタイリング、撮影、食や栄養に関するライティングなどを行っている。